職務経歴書が苦手な研究職必見|生成AIで効率化&エージェントでブラッシュアップする方法

「研究職として働いているけれど、職務経歴書の書き方が分からない…」
研究内容や成果をどうまとめればいいのか、普段の業務が忙しくて時間が取れないのか――。研究職の転職活動では、職務経歴書の作成が最初の大きな壁になります。

本記事では、私自身が実際に使っていた 「生成AI×転職エージェント」の二刀流で効率的に職務経歴書を仕上げる方法を紹介します。正攻法の細かいマニュアルは大手サイトに譲り、ここでは現職をこなしながら短時間でハイクオリティな職務経歴書を作る裏技」に近い実践的なやり方をお伝えします。

こんな悩みを解決できます
  • 職務経歴書を書くのが苦手で手が止まる
  • 忙しくて時間をかけられない
  • 研究内容や成果をどう書けば伝わるか分からない
  • AIの活用方法が知りたい
  • 最後にエージェントに添削してもらう流れを押さえたい
とあぱぱ

研究職として働きながら転職活動をしましたが、一番大変だったのが職務経歴書づくりでした。研究内容を分かりやすくまとめるのが難しく、なかなか筆が進みませんでした。そんなときに活用したのが ChatGPTをはじめとする生成AI です。

実際にAIにフォーマットや求人票を読み込ませ、質問に答えていく形で進めると、短時間で骨子が整いました。その後、転職エージェントに添削をお願いすると「伝わる表現」へとブラッシュアップされ、効率的に完成度を高めることができました。

この記事では、私が実際に行った AIとエージェントの二刀流による職務経歴書作成法 を、プロンプト例や具体的なステップを交えて紹介します。

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目次

ステップ1:職務経歴書のフォーマットを準備する

まず最初にやるべきは、職務経歴書のフォーマットを手に入れることです。
いきなりゼロから書き始めると挫折しやすいため、最初から「型」を使うのが効率的です。

フォーマットの入手方法は主に2つあります。

転職エージェントからもらう
 エージェントに登録すると、最新の選考に通りやすいフォーマットがもらえます。特に研究職や専門職向けに調整されたものが手に入る場合もあるのでおすすめです。

ネットからダウンロードする
 「職務経歴書 フォーマット ダウンロード」と検索すれば、WordやExcel形式のテンプレートが見つかります。まずはこれをベースに使えば十分です。

ここでは「完璧なフォーマットを探す必要はない」ということです。あくまで AIに読み込ませるためのベース として活用するので、シンプルな形式で問題ありません。

厳密には「編年体式」「逆編年体式」「キャリア式」の3つの形式がありますが、説明は割愛します。詳しく知りたい方はこちらのサイトをご参考にしてください。

ステップ2:生成AIを職務経歴書作成に活用するコツ

フォーマットを準備したら、次は 生成AIを活用して職務経歴書を作っていきます。
ただし、いきなり「職務経歴書を全部作って」と指示すると、不自然で使えない文章が返ってくることも多いです。
ここでは、AIを効果的に使うためのコツを紹介します。

一度に全文をアウトプットさせない

生成AIは「段階的に」「一つずつ」と指示した方が、より質の高い文章を出してくれます。たとえば、まずは「職務要約を作成したい」と伝え、その後に「業務内容」「成果」と進めると、精度の高い経歴が仕上がります。

👉 ChatGPTへの入力例

この職務経歴書の作成を手伝ってほしい。  
まずは段階的に進めたいので、一項目ずつ確認しながら進めて。

職務経歴書フォーマットを読み込ませて質問形式で進める

あらかじめダウンロードした職務経歴書フォーマットをAIに読み込ませ、「このフォーマットに沿って質問してほしい」と依頼すると効率的です。自分の言葉で雑に答えていけば、AIが自然な文章に整えてくれます。

👉 ChatGPTへの入力例

この職務経歴書のフォーマットに沿って作成したい。  
私に一つずつ質問して、回答をもとに文章を作ってください。

実際にChatGPTにこのプロンプトを入力した際の出力はこちらです。

実際の出力例

自分の経験を肉付けして完成度を上げる

生成AIが生成した文章をそのまま使うのではなく、追加したい内容を入力して肉付けしていくこと が大切です。

たとえば「売上への貢献を強調したい」「研究成果を数値で表現したい」と入力すれば、AIが自然な文章に変換してくれます。このやり方なら、専門用語の噛み砕きや数字の挿入といった調整もスムーズに進みます。特に転職理由は面接で必ず聞かれるのでかならず自分の情報をインプットしましょう。

ただし、最後の仕上げは必ず自分の目で確認すること言葉遣いが不自然でないか、内容に齟齬がないかをチェックして修正することで、実務経験を正しく伝えられる職務経歴書になります。

ステップ3:志望動機と自己PRは求人票をAIに分析させる

職務経歴書の中でも、志望動機と自己PRは特に重要なパートです。ここが曖昧だと「他の応募者と同じ内容」に見えてしまい、せっかくの研究経験が十分に伝わりません。

求人票を生成AIに読み込ませる

志望動機や自己PRを作成する際は、求人票を生成AIに読み込ませることをおすすめします。一度読み込ませておけば、こちらの質問に対して求人票の情報を分析して回答してくれます。例えば、AIに「この求人票から企業が求めているスキルや人物像を分析して」と指示すると、応募先が何を重視しているかが一目で整理されます。

👉 ChatGPTへの入力例

この求人票から企業が求めているスキルや人物像を分析してください。理解できたら「はい」と回答してください。
 ⇒どのような経験やスキルが採用担当者に響きそうですか?

自分の経歴を掛け合わせて文章化する

次に自分の経歴をAIに伝えます。あまり考えすぎず、自分の言葉で雑に入力すればOKです。先に求人票を読み込ませているので、網羅的に書いた自分のスキルや経験から求人に適した項目をピックアップしてくれます。以下のような雑な文章でも、生成AIが自然な文章に整えてくれます。

👉 ChatGPTへの入力例

この求人票の求めるスキルに対して、私の研究経験がどう活かせるかを志望動機として文章化してください。

私の経験は、半固形製剤の分析(HPLC、GC/MS、SEM、TEM)や処方検討(原料の選定、レシピの作成、量産化のプレ検討)、特許出願10件、厚生労働省への部外品申請。その他にも大学との共同研究、オープンイノベーションによる他企業とのコラボレーション。あとは、社内の教育や学会発表や展示会での商品プレゼン。部下が3人いて、テーマの予算管理や進捗管理も行っていた。

最後は自分の目で調整する

生成AIが出してくれる文章はあくまでベースです。最後に自分で読み直して、言葉遣いの違和感や、事実との齟齬がないかを必ず確認しましょう。ここを怠ると「内容は立派だけど本人らしさが伝わらない」それこそ機械が作ったような職務経歴書になってしまいます。もし職務経歴書に書ききれなかったアピールポイントがあれば、転職の面接で逆質問するなどのテクニックもあります。

また、会社によっては職務経歴書とは別に履歴書が必要であったり、証明写真の提出が求められる場合があったりするので、その場合は忘れずに送りましょう。

ステップ4:完成した職務経歴書をエージェントに確認してもらう

AIを活用すれば、職務経歴書の骨子から志望動機・自己PRまで効率的に作成できます。ただし、そのまま提出するのは少し危険です。なぜなら、AIは「一般的に見栄えの良い文章」を作るのは得意でも、実際の採用担当者がどう評価するかまでは考慮できないからです。

そこで役立つのが、転職エージェントの添削です。転職エージェントは多くの職務経歴書を見ているので、「この職務経歴書は選考を通過しそう」「この内容じゃ厳しそう…」というのが分かります。求人内容と応募者のスキルを客観的に比較するという意味でもこの1ステップは重要です

エージェントに添削してもらうメリット
  • 採用現場の視点が入る
    • 研究職採用に携わった経験豊富なキャリアアドバイザーが、書類の通過率を高める表現に修正してくれる。
  • アピールの強弱を調整できる
    • 自分では強みと思っていた部分が実は評価されにくい…というケースも。エージェントに見てもらえば「ここをもっと強調すべき」というアドバイスが得られる。
  • 面接対策につながる
    • 添削で直された表現は、面接でもよく聞かれるポイント。修正内容を理解しておけば、面接準備にも自然とつながります。
  1. AIで効率的に下書きを完成させる
  2. エージェントの添削で精度を高める

この二段構えなら、現職を続けながらでも短期間でハイクオリティな職務経歴書を仕上げられます。

まとめ

研究職の転職活動において、職務経歴書の作成は大きなハードルになりがちです。
しかし、正攻法で一から書こうとせず、生成AIとエージェントを組み合わせる「二刀流」 を活用すれば、現職と両立しながら効率的に仕上げられます。

生成AI×エージェントの二刀流
  • AIで効率的に骨子を作る
     フォーマットを読み込ませ、質問形式で段階的に進めれば、短時間で自然な文章が整います。
  • 志望動機・自己PRは求人票を分析させる
     企業が求める人物像をAIに抽出させ、自分の経歴と組み合わせれば、通過率の高い文章に仕上がります。
  • エージェントの添削で完成度を高める
     採用担当の視点を反映させることで、さらに信頼性の高い職務経歴書にブラッシュアップできます。

💡 つまり、AIは「効率化の武器」、エージェントは「精度を高める仕上げ役」です。この2つを有効に使えば、忙しい研究職でも短期間でハイクオリティな職務経歴書を完成させることができます。

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Q&A

職務経歴書をChatGPTで作るのはありですか?

問題ありません。実際に多くの人がChatGPTやGeminiなど生成AIで職務経歴書を下書きしています。ただし、出力された文章をそのまま提出するのは危険です。内容があなたの経験を正確に反映していない場合があるため、最終的には自分の目で確認・修正することが重要です。

ChatGPTで職務経歴書を作るときのコツは?

一度に全文を生成させないことです。「段階的に」「一つずつ」とプロンプトに入れると、精度の高い文章が出てきます。また、求人票を読み込ませて「この企業が求めるスキルや人物像を分析して」と依頼すると、志望動機や自己PRの質が格段に上がります。

ChatGPTで作った職務経歴書は採用担当にバレますか?

文体だけでAI生成と判断されることはほとんどありません。ただし、生成AIが作った文章は「誰でも言えそうな無難な内容」になりがちなので、経験の具体性が乏しいと不自然に感じられることはあります。自分の経験を肉付けして、リアルさを加えることが大切です。

ChatGPT以外のAI(ClaudeやGeminiなど)でも職務経歴書は作れる?

はい、可能です。Claudeは長文処理に強く、GeminiやBing AIも同様に職務経歴書作成の下書きに活用できます。基本的な使い方はChatGPTと同じで「フォーマットを読み込ませ、段階的に質問してもらう」と精度が高まります。

ChatGPTで作った志望動機や自己PRは信頼できる?

ChatGPTが生成する志望動機や自己PRは「綺麗にまとまっているが個性が弱い」ケースが多いです。求人票を読み込ませて「この企業が求める人物像に合う志望動機を作って」と依頼すると精度が上がります。最後に自分の言葉で調整してください。

生成AIに個人情報を入力するのは安全ですか?

無料版や外部公開型のAIに「実名」「社名」「研究テーマの機密」などを入力するのは避けましょう。入力内容がAIの学習に使われる可能性があります。必要なら有料版(ChatGPT PlusやClaude Proなど)や、セキュリティが担保された環境を利用してください。

ChatGPTで職務経歴書以外にも活用できる?

履歴書の志望動機欄や面接準備にも使えます。私も全企業の面接前には生成AIとの壁打ちで面接準備をしていました。求人票を読み込ませて「よく聞かれる質問と回答例を作って」と依頼すれば、想定問答集を作ることも可能です。ただし、面接では必ず自分の言葉に言い換えて話すことが大切です。

職務経歴書をAIで作ると全職種に通用しますか?

通用します。研究職だけでなく、営業・事務・エンジニアなど幅広い職種で活用できます。ただし研究職や専門職では「専門用語を噛み砕く調整」が特に重要になります。AIに「一般の採用担当が理解できるように簡潔に」と指示するのがおすすめです。

ChatGPTに入力するプロンプトは細かいほどいい?

細かすぎる指示は逆効果になることもあります。大切なのは「段階的に」「一つずつ」進めることです。ChatGPTに「まず職務要約」「次に業務内容」と小分けに依頼すると、自然な文章が得られます。

職務経歴書をAIだけで作るのは危険ですか?

危険というより不十分です。AIは効率化には最適ですが、採用担当の視点を反映できるわけではありません。AIで下書きを作り、最後は転職エージェントに添削してもらうことで、実務的に通用する完成度に仕上がります。

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